【電源盤取替】ご家庭にある分電盤の交換目安や確認のポイントとは?
2021.11.05各工事の流れ普段使用しているご家庭の電気は、分電盤のなかにあるブレーカーで制御されています。
一定量以上の電力を使用すると、ブレーカーが落ちて漏電や火災などの事故を防ぎます。
本記事では、ご家庭にある分電盤の交換目安や、交換時に確認するべきポイントをご紹介します。
分電盤とは?
分電盤とは、ご家庭での事故が発生する(した)際に電気の供給を遮断するブレーカーが入った箱で、ご家庭に取り込んだ電気を各部屋や電源に分ける役割をもちます。
分電盤には、箱の中が確認・さわれない閉鎖型分電盤と、フタの開閉が可能な開放型分電盤の2種類があります。
分電盤のなかに含まれるブレーカーには、下記の3種類が設置されています。
アンペアブレーカー
電力会社が所有するブレーカーで、サービスブレーカーとも言います。
契約した電気量を超えた際に、自動で供給を停止する役割をもちます。
最近では、アンペアブレーカーがないブレーカーも普及しています。
電源ブレーカー
アンペアブレーカーのすぐ下に設置されることが多い、電子機器の漏電を察知して電力供給を止めるブレーカーです。
アンペアブレーカーがない場合、アンペアブレーカーの役割を電源ブレーカーが兼任します。
安全ブレーカー
ブレーカーに過電流が流れたり、使用している電子機器に異常が起こったりすると電気の流れを止める役割をもちます。
エアコンや冷蔵庫、照明器具などの使用中にブレーカーが落ちるのは、安全ブレーカーの作動が原因であることが多いです。
分電盤の交換目安、確認ポイント
分電盤の交換時期は、下記のような不具合が出た場合です。
いずれの場合も、スムーズに電流が流れていない状態で確認ができる症状です。
・分電盤が熱を持っている
・分電盤から異音がする
・テレビの画面がよく乱れる
また交換目安として、分電盤やブレーカーの耐用年数も考慮しなければなりません。
一般的に、分電盤の耐用年数は10~15年といわれています。
10~15年以降も使用状態によっては使い続けられる場合もありますが、漏電や火災など万が一のトラブルを避けるために交換を検討した方が良いでしょう。
自分で交換はできる?
分電盤の交換が必要になる状況になった際、早期復旧のために、自身で交換を考えられる方もいらっしゃるかと思いますが、分電盤は居住者側で交換はできるのでしょうか?
結論、電気工事士の資格を持たない方では分電盤の交換はできません。
分電盤の交換は電気工事の範疇なので、電気工事士の資格を持った業者に依頼する必要があります。
分電盤を選ぶときのポイントとは?
こちらでは、分電盤を選ぶときのポイントについてご紹介します。
必要な回路数
回路には照明や携帯電話などの充電器を差し込むコンセントに使われる「標準回路」と、消費電力が大きいエアコンや電子レンジなどに使用される「専用回路」の2種類があります。
分電盤を選ぶときには、使用する家電の数や種類、場所を把握しましょう。
設置場所・サイズ
分電盤は発熱しやすいため、設置時には分電盤が障害物に遮られない場所を選び、設置後も分電盤の前に物を置かないようにしましょう。
また、新たに設置する分電盤が既存の分電盤よりも小さい場合、既存の分電盤を設置していた跡が見えることがあります。
もしも設置跡が気になるようでしたら、既存の分電盤よりも大きいものを選びましょう。
おわりに
本記事では、ご家庭にある分電盤の交換目安や、交換時に確認するポイントについてご紹介しました。
分電盤の交換目安は分電盤が熱を持っている、異音がする、テレビの画面がよく乱れるなどの不具合が現れた場合や、耐用年数である10~15年以降も使用を続けている場合です。
分電盤の交換は電気工事に含まれるので、電気工事士の資格を持たない方が分電盤を交換することはできません。
ご家庭で使われている家電に不調がないにも関わらず、動作がおかしい場合は分電盤・ブレーカーが原因である可能性があるので、一度工事業者に相談してはいかがでしょうか?


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