景観地区でのアンテナ工事 アンテナは設置はできるもの?

2021.12.13その他

 

景観地区テレビを見るためには、アンテナの設置が必要です。

アンテナの設置について、お住まいの地域によっては「景観地区」に定められているため、設置できない物件や地域もあります。

景観地区にお住まいの方は、アンテナを設置することができないのでしょうか。

本記事では、景観地区でアンテナを設置することができるのか、デザインアンテナのメリットやデメリットについてご紹介します。

 

景観地区とは

景観地区とは、形態意匠の制限の他、建築物の最高限度、敷地面積の最低限度等について市区町村が都市計画として決定した地区を意味しています。

歴史的建造物が立ち並んでいたり、特殊な建造物があったりする場合などに景観地区として制定されます。

現在景観地区として制定されているのは全国で51地区です。

 

景観地区ではアンテナ設置は出来る?

デザインアンテナ

結論、景観地区であってもアンテナの設置は可能です。

ただし、通常のアンテナではなく、景観地区の制定した形状のアンテナである必要があります。

そのため、ほとんどの場合デザインアンテナが設置されます。

設置時にも外壁への設置の有無や高さなどがポイントになります。

できるだけ景観を損なわないように注意をすればアンテナを設置することができます。

 

デザインアンテナのメリット・デメリット

メリットとデメリット

こちらでは、デザインアンテナのメリットやデメリットについてご紹介します。

デメリットの項目では解決方法も併せてご説明します。

 

メリット

景観を損なわない

景観地区が制定した条件に沿ったデザインアンテナを選ぶため、景観を損ないません。

黒い外壁なら黒いデザインアンテナ、白い外壁なら白いデザインアンテナなど、外壁の色や質感などにあわせたものを設置します。

周りの風景と同化したものを取り付けるため、景観を損なわない点はメリットといえます。

 

屋根を傷つけない

景観地区では屋根へのアンテナの取り付けを制限していることが多いため、屋根を傷つけることがありません。

屋根に設置しないため、雨風にさらされても受信電波は影響を受けにくいので、屋根を傷つけないと同時に天候の影響を受けにくい点もメリットであるといえます。

 

比較的コンパクトなものが多い

デザインアンテナは通常のアンテナと比べ、サイズが小さいものが多いです。

そのため、取り扱いが楽な点もメリットのひとつであるといえます。

例えば通常のアンテナだと取り付けにくいスペースであっても、コンパクトなデザインアンテナなら取り付けられることがあります。

場所を選ばず、取り付けられる箇所が多い点もデザインアンテナのメリットであるといえます。

 

デメリット

受信電波が弱い

デザインアンテナはコンパクトなものや形状が特殊なものがあるため、受信する電波が弱いこともあります。

こちらにつきましては屋内アンテナを設置することで受信電波の強度を高めることができます。

 

周囲の建物の影響を受けやすい

デザインアンテナは特殊な形状のものが多いため、周囲の建物に電波が遮られた際に電波が弱まります。

こちらにつきましても屋内アンテナを設置することで解決することができます。

 

壁に穴をあけることがある

デザインアンテナを取り付ける箇所によっては、壁に穴をあけなければならないことがあります。

取り付けの際に、壁に穴を開けなくても良い場所や、穴をあけても影響がない場所を工事業者に確認しておくことで解決することができます。

 

おわりに

本記事では、景観地区でアンテナを設置することができるのか、デザインアンテナのメリットやデメリットについてご紹介しました。

景観地区に指定されている場所でも、デザインアンテナであれば設置が可能です。

アンテナを設置する際は、お住まいの地区が景観地区ではないかを国土交通省のホームページや自治体などで確認してから業者に依頼しましょう。

 

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タグ : アンテナ工事 景観地区 設置
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